一ノ倉沢烏帽子沢奥壁凹状岩壁 敗退(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁凹状岩壁(谷川岳)

★日付:2021.06.27(日)

★天気:曇り(朝のうちはガス)

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加者:山宮(L)、石附

★ルート:谷川ベースプラザ→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢の雪渓を登る)→テールリッジ基部→(テールリッジを登る)→中央稜取付→凹状岩壁取付→(凹状岩壁を登攀)→5P目を石附がリード中にフォールして負傷したので撤退することになった→(石附を4P目終了点までロワーダウンさせてから4P目終了点より懸垂下降4回)→烏帽子沢横断バンド→(テールリッジを下る)→テールリッジ基部→一ノ倉沢出合 →(一ノ倉沢の雪渓を下る) →谷川ベースプラザ

★ルート状況(一ノ倉沢の雪渓の状態は2021年6/27現在のものです。)

 ◆一ノ倉沢出合~テールリッジ基部

 ・一ノ倉沢出合からテールリッジ基部まで雪渓通しで歩けます。

 ・雪渓歩きに慣れてない人はチェーンスパイクがあると安心だと思います。

 ◆テールリッジ基部~凹状岩壁取付

 ・岩が乾いている状態なら問題なく歩けますが濡れているときはスリップ注意!(雨や朝露で靴が濡れるのを嫌がってアプローチシューズ以外の靴を履いてきたり軽さを求めトレランシューズを履いてきたりすると濡れている岩では滑って怖いらしいです。靴が濡れることは諦めクライミング時用の替えの靴下を携行してくることをお勧めします。)

 ◆一ノ倉沢烏帽子沢奥壁凹状岩壁(4級下、Ⅳ+)

 1P バンドからフェイス Ⅲ+ 40m(石附リード)

 ・岩が濡れていて緊張のトラバース。草混じりのフェイスも濡れていてバントよりもさらに悪かったです。
 
 2P 緩いフェイス Ⅲ 30m(山宮リード)

 ・出だしの濡れた草混じりフェイス付近に残置支点が2箇所あったが傾斜が緩くなるところから2P目終了点までは残置支点は見当たらない。(20mぐらいランナウトしますが問題なく登れるので残置支点は探さなかったというのが正解かな。)

 ・2P目終了点はルート左の方にある中央カンテのものを使用しました。(凹状岩壁内の2P目終了点は落石を考慮して使用しなかったです。)
 
 3P  緩いフェイス Ⅲ 35m(石附リード)

 ・特に問題なく登れました。

 4P 垂壁 Ⅳ+ 30m(山宮リード)

 ・ロープスケル30mで残置支点はリングボルトとハーケンの2つしかなかったので、フォールしないよう慎重に登りました。(出だしに岩角の薄い溝にスリングで気休め程度に支点取りましたが上手くテンション掛けないと外れるだろうなー・・・)

 ・2つ目の残置ハーケンのところは落ちたらやばいので迷わずA0で登りました。(基本残置がないのでA0できません。)

 ・岩が脆く悪い聞いていましたがホールドはしっかりしたものを探せばそれなりにありスタンスも外傾はしてます多くあったので岩が濡れたましたが落ち着いて登れました。

 5P カンテを越え右のハングを越える Ⅳ 35m(石附リード)

 ・カンテを越えいったんほぼ平らになったところから右のハングを越えるところの出だしでリードの石附さんが1.5~2m?ぐらい落ちてグランドフォールして緩い傾斜を転がり落ちましたが出だしにあった残置ハーケンがしっかり効いていて止まりました。(効いた残置ハーケンまではカンテを越えるところにあるリングボルト1つと4P目終了点一部のリングボルトで取っていた0ピンのみ。)

 ・フォールした原因は岩が濡れていて右手がすっぽ抜けたと石附さんは言ってました。

 ・左手首の痛み(捻挫)と左手内側の擦り傷(軽い挫滅)により登攀不可となったので4P目終了点までロワーダウンして4P目終了点からは懸垂下降で下りました。(ロワーダウン中に残置支点が抜けるかもしれないので安全を考慮してアルパインクイックドロー2つを残置しました。)

 ◆下山

 ・4P目終了点から懸垂下降4回で烏帽子スラブ横断バンドまで下りました。

 ・4回目の懸垂下降時にロープの流れで?落石が起き石附さんのヘルメット頭頂部に直撃したそうです。(先に下りて端へ寄っていた山宮は被害なし。)

 ・烏帽子スラブ横断バンド~テールリッジ~一ノ倉沢~一ノ倉沢出合は問題なく下りれました。

★感想:

(山宮)先週雨で敗退した一ノ倉沢烏帽子沢奥壁凹状岩壁へ懲りずに今週も行く計画を立てた。今回はなんとか登れそうな天気予報で、テールリッジの岩も乾いていたので凹状岩壁も良い状態ではと期待しましたが無情にも岩は濡れてました。また草混じりの岩の部分も濡れた草で滑りまくり非常に悪かったです。1P目と3P目は残置支点が豊富で、2P目と4P目と5P目は残置支点少なかったです。凹状岩壁は岩が脆く特に核心の4P目は悪いと聞いていたの覚悟してリードしましたが、ホールドはしっかりしたものを探せばそれなりにありスタンスも外傾はしてますが多くあったので岩が濡れていましたが落ち着いて登れました。またロープスケル30mで残置支点がリングボルトとハーケンの2つしかなかったので、フォールしたら終わりだと思って落ちないように慎重に登りました。2つ目の残置ハーケンのところは落ちたらやばいので迷わずA0で登りました。5P目のカンテを越えいったんほぼ平らになったところから右のハングを越えるところの出だしでリードの石附さんが1.5~2m?ぐらい落ちてグランドフォールして緩い傾斜を転がり落ちましたが出だしにあった残置ハーケンがしっかり効いていて止まりました。(石附さんに後で聞いたらハングを越えるところの出だしにある効いた残置ハーケン以外はカンテを越えるところにあるリングボルト1つと4P目終了点一部のリングボルトで取っていた0ピンのみしか支点が無かったので、落ちた瞬間、終わった、もう止まらないと思ったそうです・・・止まって良かった。)石附さんの怪我は大したことなく自力で下山できたのでよかったです。濡れた凹状岩壁は悪かったです。おすすめしません。核心の4P目をリードで登っているときに冬季にここを登攀する場合のことを考えてましたが、今の実力ではまだちょっと無理かなーと思いました。

★反省:

(山宮)4P目終了点は場所が悪かったので石附さんから懸垂下降してもらいましたがロープを投げたので団子になって絡まり左手を負傷している石附さんは解くのに難儀していて時間がかかりました。その後2回目3回目の懸垂下降も何となく石附さんが先に下りてましたがやはりロープを投げていたのでその都度ロープが絡まり時間のロス。4回目の懸垂下降でようやく私が先に下りましたが、ロープを体に巻き少しづつロープを出しながら下降したので絡まることなくスムーズに下りれました。(最初から全部私が先に懸垂下降するべきだったなー、と反省です。)

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3310798.html

一ノ倉沢出合
ガスが取れて晴れそうだけど
石附【テールリッジにて】
二ノ沢を眺める石附
ガスる衝立岩
凹状岩壁登攀開始。1P目をリードで登る石附
2P目を登ってくる石附(ガスってよく見えないが石附が見えているところから終了点まで残置支点無し)
3P目をリードで登る石附
3P目終了点を探りながら登っていく石附
4P目終了点から見た3P目終了点にいる石附(このピッチ、残置支点は2つのみ)
5P目を石附がリードでカンテを越えるところ(この後、右のハングを越えるところの出だしでフォール)
4P目終了点に捨て縄を補強して懸垂下降
2P目終了点からガスも取れてクッキリ見える凹状岩壁
2P目終了点から懸垂下降中の石附
テールリッジを下山中

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からエベレストまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。