一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(谷川岳)

★日付:2021.05.22(土)

★天気:晴れ→ガス→小雨→帰りの林道はがっつり雨

★山行形態:山岳会山行、アルパインクライミング

★目的:アルパインクライミングの実践

★参加者:山宮(CL)、石附(SL)、竹内、吉川、土田、羽田、銅谷、大村、長谷川

★班編成

 1班 吉川、土田(つるべ登攀、吉川が奇数Pリード)

 2班 竹内、銅谷(2Pと5Pは銅谷リードでそれ以外は竹内がリード)

 3班 山宮、羽田(つるべ 登攀)

 4班 石附、大村、長谷川(石附オールリードで4P目まで)

★ルート:谷川ベースプラザ→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢の雪渓を登る)→テールリッジ基部→(テールリッジを登る)→中央稜取付→(烏帽子スラブ横断バンドを登る)→南稜テラス→(南稜を登攀)→南稜6P目終了点→(6ルンゼ右俣~南稜ルートを懸垂下降)→烏帽子スラブ横断バンド→(烏帽子スラブ横断バンドを下る)→中央稜取付→(テールリッジを下る)→テールリッジ基部→( 一ノ倉沢の雪渓を下る)→一ノ倉沢出合→谷川ベースプラザ

★ルート状況:(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは山宮の個人的な感想です。一ノ倉沢の雪渓の状態は2021年5/22現在のものです。)

 ◆一ノ倉沢出合~テールリッジ基部

 ・一ノ倉沢出合からテールリッジ基部まで雪渓通しで歩けます。

 ・雪渓歩きに慣れてない人はチェーンスパイクがあると安心だと思います。

 ◆テールリッジ基部~南稜テラス

 ・岩が乾いている状態なら問題なく歩けますが濡れているときはスリップ注意!(雨や朝露で靴が濡れるのを嫌がってアプローチシューズ以外の靴を履いてきたり軽さを求めトレランシューズを履いてきたりすると濡れている岩では滑って怖いらしいです。靴が濡れることは諦めクライミング時用の替えの靴下を携行してくることをお勧めします。)

 ・中央稜から南稜テラスの区間は落石注意!また下山時は落ちないよう慎重に!!

 ◆一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(3級上、Ⅴ)

 1P スラブ~左のカンテ~バンドを右~チムニー直上 Ⅳ 30m(山宮リード)

 ・チムニー内は濡れていましたが問題なく登れました。
 
 2P フェースを右上~直上 Ⅳ 30m(羽田リード)

 ・若干濡れているところもありましたが問題なく登れました。
 
 3P  草付 Ⅱ 40m(コンテ)

 ・コンテで登りました。 

 4P 短いフェイス~馬の背リッジ左下 Ⅲ 40m(山宮リード)

 ・特に問題なく登れました。

 5P 馬の背リッジ左下~馬の背リッジ Ⅲ 30m(羽田リード)

 ・出だしからリッジへ上がろうとするところまでの岩が濡れていて悪かったです。(岩が乾いていれば問題ないと思います。)

 ・リッジへ上がるところから終了点まで動く岩が多いので注意!!

 6P クラック左側のカンテ~逆層の垂壁 Ⅴ 40m(山宮リード)

 ・逆層の垂壁は外傾したスタンスが多いです。今回も濡れてましたが、ガバホールドが多く向きで効かせられるサイドのホールドも多いので問題なく登っていきました。最後の1手はスタンスが滑ってフォールしたので諦めてA0で登りました。(スタンスに右足を乗せたときに『これは滑るなー』と思ったのですが果敢に攻めて上部ホールドを右手で掴んだのですがそこも濡れていてしっかり保持できず左足を上げようと右足に荷重してたら滑り落ちました。)

 ルート全般

 ・岩が濡れているところが所々あり谷川アルパインぽかったです(笑)濡れていてもA0無しで問題なく登れてたのですが最後の最後で落ちてしまいました・・

 ・冬季登攀した場合はどうなるかなーと考えながら登りましたが、南稜の登攀区間は問題なくいけそうな気がしました。(それより烏帽子スラブ横断バンドの横断が核心になると思います。)

 ◆懸垂下降

 ・6ルンゼ右俣~南稜ルートを懸垂下降して烏帽子スラブ横断バンドまで下りました。(50mロープ2本で5回の懸垂下降。)

 ・烏帽子スラブ横断バンドからは50mロープ1本で1回だけ懸垂下降をして安定したところでロープを仕舞いました。

★感想:

(山宮)昨年同様今年も山岳会山行で一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜へ行く計画を立てたところ参加人数が昨年の2人から9人と大幅に増加しました。前日まで天気予報は二転三転して決行する判断が難しく日曜へのスライドも視野に入れながらみなかみの天気と湯沢の天気をチェックし検討していましたが金曜の朝の段階で予定通りに決行することにしました。土曜日は移動途中の湯沢町で霧雨で嫌な感じがしましたが関越トンネルを抜けると雨は降ってませんでした。ベースプラザ出発前に天気予報を確認すると終日晴れ予報が昼から曇りで15時過ぎから曇り/雨に変わっていました。天気予報が変わっていること、朝一は昨日の雨でまだ岩が濡れているはずだけどそれも谷川アルパインっぽいので問題ないということ、駐車場にほぼ車が止まってないので核心となると思われた先行パーティー待ちの渋滞は無いだろうということをメンバー全員に伝えて予定通りに登って雨に降られる前に一ノ倉沢出合まで下りてきましょうと出発しました。初谷川アルパインの土田さん、大村さん、長谷川さん、南稜初完登の銅谷さんにとっては最高のコンディションでの山行とは言えなかったと思いますが、谷川っぽさを経験できたのは良かったと思います。最後尾から登攀して思ったことは皆さんまだまだ支点構築や登攀のスピード、懸垂下降のスピードが遅いと感じました。(登攀も懸垂も終了点で必ず先行パーティーがはけるまでの待ちが発生しました。)もっと練習してもっと経験を積んでスピーディーに登れるようになってもらいたいです。多少の問題もありましたが参加メンバー全員が無事に下山することができて良かったです。個人的には3回目の南稜でしたが余裕を持って登れました。ただ、上に書いたとおり最終ピッチの最後の一手でフォールしたことは正直残念でした。岩が濡れててもA0無しオールフリーで登れないとね・・・精進します。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3207824.html

一ノ倉沢出合に到着
雪渓にはまだまだ雪がたっぷり
テールリッジを目指して雪渓を歩く
テールリッジ末端まで登ってきました
テールリッジに取付く
テールリッジを登る
テールリッジを登る
烏帽子スラブ横断バンドを登る
烏帽子スラブ横断バンドを登る
吉川リードで南稜登攀開始
南稜テラスでくつろぐ石附班
1P目のチムニーを登る銅谷
2P目をリードする銅谷
3P目を登ってくる大村
馬の背リッジを登る吉川
馬の背リッジでビレイする土田
4P目をリードする羽田。ここは出だしでここから右上して馬の背リッジへ上がる。
石附班、今回はここで終了
馬の背リッジをリードする竹内
その横を懸垂下降していく土田
最終ピッチをリードする竹内
最終ピッチを登ってくる羽田
6ルンゼ右俣の懸垂下降開始地点で順番を待つ銅谷
2回目の懸垂下降中の銅谷
3回目の懸垂下降中の羽田
雨のテールリッジを下る

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からエベレストまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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