一ノ倉沢烏帽子沢奥壁変形チムニー(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁(谷川岳)

★日付:2018.05.21(月)

★天気:高曇り    

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加者:山宮(CL)、岩出

★コース:谷川ベースプラザ→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢)→(テールリッジ)→変形チムニー取付→(変形チムニー12P)→変形チムニー終了点→(懸垂下降1P+草付きクライムダウン)→南稜終了点→(6ルンゼ~南稜を6P懸垂下降)→烏帽子スラブのバンド→(テールリッジ)→(一ノ倉沢)→一ノ倉沢出合→谷川ベースプラザ

★コース状況:全体的に岩が脆くて落石に注意が必要です。変形チムニーまで5Pは岩が濡れていて不快でした。7P目からは中央カンテのルートと合流します。残置支点はありますがハーケン、カム、ナッツは携行したほうがいいと思います。5/21現在の雪の状態 ですが、一ノ倉沢出合からテールリッジ基部までは雪渓が固く締まっていて雪通しで快適に歩けました。テールリッジは雪無し、変形チムニーは雪無し、6ルンゼ~南稜下部は雪無し、鎌形ハング下に若干の雪が残ってました。

★感想(山宮):変形チムニー内は噂通り岩は濡れてましたが、バック&フットで登ると思ってた以上に安定したので安心して登れました。中央カンテのルートと合流してからは先日フォローで登ったピッチをリードで登り楽しみました。中央カンテのルートと合流するまでは初見ルートでしたが2人でつるべで登ったので登攀終了点まで早く抜けられたと思います。今回は登攀終了地点を烏帽子岩の肩としたことにより時間短縮できました。また前回の反省を踏まえ懸垂下降方法を改善した結果、ロープの絡まりがほとんど無くスムーズに下りることができて良かったです。脆くて濡れた岩でのクライミングは神経を使うので好みじゃありません。。

  ◆変形チムニー(4級、Ⅴ- A1(Ⅴ+))

   1P 階段状のスラブ(25m、Ⅲ+)(岩出リード)

   ・岩が少し濡れてましたが特に問題なく登れました。

   2P 左にトラバースしフェイスを直上(45m、Ⅳ)(山宮リード)

   ・岩がかなり濡れていて不快なピッチでした。特にトラバースは嫌な感じでした。

   3P フェイスまたはクラック(25m、Ⅳ)(左はⅤ-)(岩出リード)

   ・トポにはビレイポイント右の左に傾いたクラックを登るほうがやさしいと書いてあったが岩が濡れていて残置支点も見当たらないので残置スリングが垂れ下がっているのが見えているⅤ-の左のフェイスを登ることにした。

   ・滑って危ないのでフォローの私は躊躇せずA0で突破。

   4P ルンゼ(20m、Ⅲ)(山宮リード)

   ・特に問題なく登れました。

   ・変形チムニー基部の終了点は足元が浮石や泥付の岩ばかりで安定してなかった。4~5Pは繋げて登ったほうが良いと思います。

   5P チムニー(20m、Ⅳ、A0(Ⅴ))(岩出リード)

   ・バック&フットで登ると安定するし休めるので意外と苦にせず登れました。でもリードでは躊躇するかなー?

   ・リードで登った岩出くんはバック&フットではなくてステミングで登ってたので苦戦してました。。

   ・チムニー内は全部濡れているわけではなくて主に左側の壁が濡れてました。右の壁は乾いていて細かいホールドやスタンスはありました。濡れている左の壁に背中、乾いている右の壁に足を押し付けズリズリと登っていき、チョックストーンのところで体勢を入れ替えて左の壁のホールドを使って登るとピッチ終了点。

   ・ナッツを1個使用しました。

   6P 直上後、右へトラバース(40m、Ⅳ)(山宮リード)

   ・直上していくと終了点らしきところが出てきますが、そこまで登ってしまうと右へのトラバースは厳しくなります。そこから少し下りたところをトラバースするのが正解?

   ・トラバースは中間支点が無いのでかなり嫌な感じでした。フォールしたら・・・

   7P ルンゼ~チムニー(40m、Ⅴ-)(岩出リード)

   ・ここから中央カンテと合流します。

   ・ここから乾いた岩になり濡れてる岩登りからは解放されましたが、相変わらず岩が脆く快適ではない岩登りは続きます。。

   ・先日の中央カンテの時はリードでしたが今回はフォローなので気楽に登れました。

   8P 左へトラバースしてフェイスを右上(40m、Ⅲ-)(山宮リード)

   ・特に問題なく登れました。

   9P 人工のフェイス~クラック(40m、Ⅳ+、A1(Ⅴ+))(山宮リード)

   ・つるべの順番では岩出くんリードの番ですが、中央カンテの時にIくんリードで私はフォローで登ったので今回は私がリードしました。

   ・下部の人工のフェイスは前回同様アブミ1個使って突破、上部のコーナークラックは問題なくフリーで突破しました。

   10P 凹状スラブ~凹角内のクラック(30m、Ⅳ)(岩出リード)

   ・特に問題なく登れました。

   11P 草付スラブ(20m、Ⅲ)(山宮リード)

   ・特に問題なく登れました。

   12P 草付スラブ左上~凹角からスラブを左から巻く(30m、Ⅳ)(岩出リード)

   ・特に問題なく登れました。

   ・凹角を登り左へトラバースするほどスラブの傾斜は緩くなり登りやすい。

   ・今回はここ(烏帽子岩の肩)で登攀終了し左のダイレクトルートの凹角へ懸垂下降しました。

  ◆下山

   12P終了点(烏帽子岩の肩)→ダイレクトルートの凹角→南稜ルート終了点

   ・1ピッチ懸垂下降でダイレクトルートの凹角へ下りそのまま南稜の方の草付へ下っていきました。(50mで残置フィックスロープのある所まで行けました。)残置フィックスロープでセルフをとり(残置が信用できない場合でも灌木があるのでスリングがあればセルフ取ってピッチを切れます。)その後フリーで南稜終了点まで熊笹を掴みながら下りました。(フリーでなので落ちないよう慎重に!)

   6ルンゼ~南稜ルート下部~烏帽子スラブのバンド    

   ・5ピッチ懸垂下降しました。    

   烏帽子スラブのバンド~衝立岩中央稜取付    

   ・上の傾斜がきついところで50mロープ1本で1ピッチ懸垂下降しました。

   ・その後はロープ無しで下山。    

   テールリッジ    

   ・特に問題なく下りました。    

   ・要所要所で出てくる残置フィックスロープを使うときは使って大丈夫そうかどうか確認しましょう!    

   一ノ倉沢雪渓    

   ・アプローチシューズのみでしたが、特に問題なく下りました。

※山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1472526.html

一ノ倉沢
朝日岳と白毛門の朝焼け
テールリッジ基部
いつものテールリッジを登っていく
変形チムニー1P目
1P目をリードする岩出
2P目をリードする山宮
3P目を登ってくる岩出
3P目をリードする岩出
4P目をリードする山宮
5P目、濡れた変形チムニー内をステミングを駆使してリードする岩出
変形チムニー内をバック&フットで登ってくる山宮
この左手を掴めば変形チムニー内の登攀は終了
6P目、中間支点が無くいやらしいトラバース
7P目をリードする岩出(ここから中央カンテと合流)
9P目をリードする山宮
3スラ方面
12P目終了点(烏帽子岩の肩)でビレイする岩出
前回の中央カンテの教訓より烏帽子岩の肩から懸垂下降
ロープが下に届いてることを確認してから懸垂下降
空中懸垂中の岩出
6ルンゼ懸垂下降支点までフリーで移動
6ルンゼを懸垂下降
6ルンゼを懸垂下降
烏帽子スラブの横断バンドまで懸垂下降で下ってきた
烏帽子スラブの横断バンドから見た変形チムニー
テールリッジを下山

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からエベレストまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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